さらに、格安スマホは価格の安い端末を選べる。「無料通信アプリ『LINE(ライン)』がしたい、インターネットに短時間接続したいというライトユーザー」(イオン)に合わせ不要な機能を取り除くことで低価格を実現したり、海外で広く流通している安価な端末を導入したりしている。
同省の調査によると、MVNOの契約件数(平成26年9月現在)は携帯電話、PHSなど移動系通信契約全体(約1億6335万件)の12%の1986万件にとどまるものの、前年同月から1・6倍に増加。IT業界関係者によると、MVNOの契約のうち格安スマホは1割程度だが、今後も市場が拡大するとみられている。
IT産業に詳しいMM総研(港区)の担当者は「同じサービスなら低価格帯に流れるのは当然で、昨年から量販店などでサポート体制が整ってきたことで購入者が増えた。初めてスマホを使う層と、目的別に2台持ちする人により、契約数が増えているようだ」と話している。