桐谷さんの人生を変えた「株主優待」 食事に映画、特産品…少額でも楽しめる (1/3ページ)

2015.3.22 17:04

ポーラ・オルビスホールディングスの昨年の株主総会の様子。株主優待商品の紹介コーナーをチェックする株主は多い

ポーラ・オルビスホールディングスの昨年の株主総会の様子。株主優待商品の紹介コーナーをチェックする株主は多い【拡大】

 企業が自社製品などを株主に提供する株主優待制度。個人が株を購入する際の決め手の一つで、力を入れる企業が増えている。優待を受けるには企業の決算日に株を持っている必要がある。3月は決算日を迎える企業が多く、優待目的の個人投資家の注目が高まる時期だ。「優待名人」として知られる投資家の桐谷広人さんは「優待は少額投資でも受けられるのがメリット」と話している。(兼松康)

 長期保有を優遇

 例年3月に開かれる化粧品大手、ポーラ・オルビスホールディングスの株主総会では、株主優待の対象商品が展示されたコーナーに人だかりができる。昨年は品定め中の女性株主が3万2千円相当の高級クリームをみつけ、「ためたポイントでもらえる」と笑顔で話す場面も見られた。

 同社の優待は、株主が保有株数と保有年数によって優待ポイントを受け取り、グループの化粧品ラインアップ34種から選ぶポイント制。保有数100株以上300株未満の場合は毎年60ポイント(6千円相当)だが、3年目からは80ポイントに増える。ポイントは3年間の繰り越しが可能で、60ポイントから交換できる。「長期保有者を優遇し、ポイントを高く設定している。より長く株式を保有してほしい」と同社コーポレートコミュニケーション室の斎藤明子課長。

 株主優待は企業による株主還元の一つ。実施する企業の株を決算日に一定株数以上保有していると、優待商品が送られてくるのが一般的だ。食品会社や化粧品会社などが自社製品を提供したり、外食産業が自社チェーンの食事券や優待券を発行したりするケースが多い。クオカードなど金券を提供する企業もある。

当初はあまり映画に興味のなかった桐谷さんだが…

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