プログラムは子供はもちろん、大人も楽しめる内容になっている。
例えば、生クリームにレモン汁を少量入れて泡立てるとわずか10秒でホイップクリームが出来上がるという実験。レモン汁に含まれるクエン酸がタンパク質を変化させる働きを利用した実験だが、これまで時間をかけて生クリームを泡立てていた保護者らからは「もっと早く知りたかった」などと驚きの声が上がったという。
金子さんは「外食や市販の総菜の利用が増え、家庭で料理を作る機会が減っている。科学の知識を通じて保護者にも手作りの楽しさやおいしさを知ってもらいたい」と話す。
栄養素を理解
長崎国際大学(長崎県佐世保市)では25年から、近隣の中学生を対象に夏休み中、食べ物を使った体験教室を開催している。
液体が0度になっても凍らない過冷却の原理を利用した実験では、炭酸飲料でフローズンドリンクを作る方法を体験する。