白米、梅干しはアウト? 外食の「健康な食事」マーク先送り 基準へ疑問 (1/3ページ)

2015.4.19 17:07

「健康な食事」マークの導入に向け開発されたローソンの「栄養バランス焼きさば弁当」。制度の先送りのためマークなしで販売

「健康な食事」マークの導入に向け開発されたローソンの「栄養バランス焼きさば弁当」。制度の先送りのためマークなしで販売【拡大】

  • 「健康な食事」のマーク

 コンビニエンスストアの弁当やレストランのメニューに、国の基準を満たせば「健康な食事」マークを付けられる制度について、厚生労働省が予定していた4月の導入が先送りされた。制度についての意見公募や自民党の会合で「白米の生産に影響する」などと批判が相次いだためだ。厚労省は制度を再検討中だが、何が問題になっているのだろうか。(平沢裕子)

 事業者が反対

 制度は日本人の長寿を支える観点から、主食、主菜、副菜でそれぞれ1食当たりの栄養基準を算定。基準を満たした弁当などにマークを付けることで、消費者が栄養バランスに優れた食事を選びやすくするのが狙い。厚労省は平成25年6月から11回の検討会を重ね、今年4月から制度を開始する予定だった。

 しかし、1月から2月に実施した意見公募には、多くの反対意見が寄せられた。中でも批判が目立ったのは、主食に関する基準。1食当たり300キロカロリー未満で、食物繊維摂取のため「玄米や麦など精製度が低い穀類を2割程度含む」とした点だ。この基準では白米のみの弁当にはマークが付けられない。

 外食チェーンなどが加盟する「日本フードサービス協会」の関連団体、食の安全・安心財団の中村啓一事務局長は「食物繊維を穀類だけで摂取しようとするのは無理がある。白米の弁当にマークが付けられないのは、白米に不健康なイメージを与え、問題だ」と指摘する。

「白米がだめというのはおかしい」

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