まもなく9月21日の敬老の日を迎える。父親、母親、祖父母にスマートフォンをプレゼントしようと考えている人も多いのではないだろうか。ぜひとも60歳以上のシニアにもLINEで趣味の仲間とつながったり、旅先での情報収集など便利な生活を楽しんでもらいたい。料金を抑えたMVNO(仮想移動体通信事業者)の格安スマホが登場している中、大手キャリアも割引キャンペーンを実施するなど巻き返しを図っている。
■格安スマホ 通話従量制、データ通信制限も
大手キャリアから通信回線網を借りることで、通信料金を安くしていることがMVNOの最大の特徴。“格安スマホ”として定着し1年余りが経過した。ガラケーに比べて通信料金が高額になるため、スマホへの切り替えに二の足を踏んでいた人たちの注目を集めているという。
ただし回線を“間借り”しているため、大手キャリアユーザーよりも少ない利用でデータ通信が制限され通信速度が遅くなるなどデメリットもある。さらに大手キャリアの料金プランが通話定額制なのに対し、ほとんどのMVNOは従量課金制となり、通話すればするほど通話料金がかかる。離れて暮らす両親、祖父母と会話がしたくてプレゼントするならば、大手キャリアを選んだ方がよいだろう。
MVNOでも、LINEなどのアプリを利用すれば無料通話は可能で、無料Wi-Fiをうまく利用すれば通信量も節約できるが、初期設定を自分で行うことも含めて初心者のお年寄りには少しハードルが高い。贈るからには自らサポートしてあげるぐらいの気構えが必要になりそうだ。
また、せっかくスマホを持つのなら、LINEのやりとりにとどまらず、ガラケーよりも大きな画面で動画を楽しんだり、地図検索など情報収集したり、最大限に活用してもらいたいところ。そのためには通信制限のストレスは回避したい。MVNOを選択する場合でもデータ容量には余裕を持ったプランを用意してあげたい。