「偏差値が高いだけの医師」はなぜ危険なのか 医学部ブームの裏側 (3/6ページ)

2015.11.14 17:10

順天堂大学病院副院長・心臓血管外科教授天野 篤

順天堂大学病院副院長・心臓血管外科教授天野 篤【拡大】

 さらに問う。奉仕と犠牲の精神はあるか? 医師の仕事はテレビドラマのような格好のいいものではない。重症患者のため連夜の泊まりこみ、急患のため休日の予定の突然の取り消しなど日常茶飯事だ。死に至る病に泣く患者の心に君は添えるか?

 君に強く求める。医師の知識不足は許されない。知識不足のまま医師になると、罪のない患者を死なす。知らない病名の診断は不可能だ。知らない治療をできるはずがない。そして自責の念がないままに「あらゆる手を尽くしましたが、残念でした」と言って恥じない。

 こんな医師になりたくないなら、「よく学び、よく遊び」は許されない。医学生は「よく学び、よく学び」しかないと覚悟せねばならない>

 <最後に君に願う。医師の歓びは2つある。その1は自分の医療によって健康を回復した患者の歓びがすなわち医師の歓びである。その2は世のため人のために役立つ医学的発見の歓びである>

 医師を目指す医学生へ向けて書かれたものですが、私はいつもこの記事を見るたびに、身が引き締まる思いがします。私の思いも全く同じです。医師に知識不足は許されません。医師になった後も、よく学び、よく学ばなければいけないと思います。私自身、医学的な知識を身につけることはもちろん、幅広い分野の本を読んで日々勉強するようにしています。

自分が快適に1日1日を過ごして人生を過ごすために何をするかではないでしょうか

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。