【著者は語る】東北芸術工科大学非常勤講師・栗原康氏『現代暴力論』 (2/2ページ)

2015.11.21 05:00

 今だったら、金を稼いで生きるのが決まり事でしょう。それ以外の生きかたをしたら悪いことをしているかのように思わされる。そう思わせるための言説にも事欠きません。ちょくちょく危機があおられる。不況だ、仕事がない、死ぬぞとビビらされて、どんなブラックな仕事でもやらされてしまう。しかもやったら最後、ご主人さま仕事をくれてありがとう、頑張っている自分は偉い、従わない奴はわがままだと思わされてしまう。単純ですが、これが資本主義の権力というものです。

 でも本当のところ、みんなこう思っているんじゃないでしょうか。資本主義、つらい。この社会は息苦しいと。

 だったら、もう奴隷の生なんて捨ててしまって、もっと自由に、楽しく生きてしまおう。わがままな生を本気で生きる。決まり事を守れとあまりにしつこければ、そのときこそ拳を握るときです。暴れる力をとり戻せ。ぜひ、ご一読ください!(864円 KADOKAWA)

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【プロフィル】栗原康

 くりはら・やすし 1979年埼玉県生まれ。早稲田大学政治学研究科・博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。『大杉栄伝-永遠のアナキズム』(夜光社)で第5回「いける本」大賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2015第6位。注目を集める政治学者である。他書に『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言』など。

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