【正月におすすめの一冊 のんびり読める新刊本】(2-1) (1/4ページ)

2016.1.1 05:00

 日本を取り巻く情勢が大きく変動し、経済面でも株価が乱高下するなど、先行きの不透明感が立ちこめている中で迎えた2016年。今年はどんな年になるのだろうか。よりよい1年にするための、年初に読む一冊を選んだ。

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 □『日本人と経済-労働・生活の視点から』橘木俊詔・著

 ■少子高齢化問題などの処方箋

 明治以降の日本経済の推移を、独自の視点で振り返った“橘木経済学”の集大成といえる一冊だ。

 労働経済学・格差問題などの第一人者である著者は、経済現場をフィールドワークし続けてきた立場から、日本経済の過去・現在・将来の姿を生活者を中核に据えて言及している。

 明治時代の小作・地主関係に始まり、第1次産業、第2次産業、そして第3次産業へと労働の重心が移りゆく姿を克明に考察する。

 第二次大戦前の日本では女性も働き続けざるを得ない貧しい状況だったが、戦後の高度経済成長を経て変容した。しかし、近年はまた男女ともに働く姿へ移りつつある状況を、データや社会の変化も踏まえて紹介する。

 戦前は極めて大きかった経済格差は経済成長を通じて縮小してきたものの、今また拡大しつつあることを問題視し、その原因なども追求している。

 その解決策として、教育問題や少子高齢化問題への対応の処方箋を提案。財政問題・福祉国家像を踏まえた日本のあるべき将来像の考え方を紹介する。平易な筆致で、「日本経済」の入門書としても最適だ。(東洋経済新報社、1944円)

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