暖冬で百貨店の店頭は早くも春。ここ数年、トレンドとなっていたシンプルで男性的なデザインから一転、今春夏はレースやリボンを使った装飾的で女性らしいファッションへの関心が高まっている。(油原聡子)
暖冬により百貨店のそごう・西武の全店では、例年より1週間早い昨年12月上旬に春物を投入した。
胸元にカットワーク(刺繍(ししゅう)をした布の一部を切り取った透かし模様)を施した白いブラウスや透け感のある素材の小花柄のブラウス…。西武渋谷店(東京都渋谷区)の自主編集売り場には、軽やかなデザインの服が並び、早くも春の雰囲気が漂っている。
ここ数年のトレンドは直線的なシャツや裾に向かって細くなるテーパードパンツなどマニッシュ(男性的)な雰囲気のアイテムが多かった。しかし、今年はその流れに大きな変化が起こりそうだという。
そごう・西武の商品開発担当、亘由美子さんによると、今春夏ファッションのキーワードは「女性らしい装いへの回帰」。注目されるのは、柔らかな雰囲気のブラウスやふんわりとしたスカートだ。