相反する要素
アパレルメーカー、三陽商会(新宿区)のマーケティング開発室、鎌倉美江さんは「レースやフリンジなど装飾性の高さが今春のファッションの大きな特徴」とみる。
これまでのシンプルなシャツに替わり、レースやフリルを使ったフェミニンなブラウスが台頭しそうだという。
ただ、ポイントになるのは、「フェミニン一辺倒にならないこと」と鎌倉さん。「素材やテイストなどで女性らしさとは相反する要素も取り入れ、着崩すのが最近の流れ」と指摘する。
例えば、柔らかい雰囲気のフェミニンなデザインに、ボーダー柄などスポーティーなものや硬質な幾何学柄を組み合わせると今年らしくなる。
「女性らしさを見直す動きだけでなく、ファッションに遊び心を取り入れたいという気分が盛り上がっているようだ」と鎌倉さんは話している。