「おれんじ食堂」の1号車「飲食付きパッケージプラン」3便には、前回レポートした「ライトミール」と「サンセットディナー」のほか、地元の人たちがホームで開催する「駅マルシェ」でお土産と交換するクーポン券が5枚ついてくる。クーポンを利用できるのは、薩摩高城、阿久根、出水、水俣、佐敷の5つの駅だ。
最初のハイライトは、出発して30分後の薩摩高城駅。スタッフに案内されて遊歩道を進むと、視界が開けて目の前に東シナ海が広がった。遠くに長島がかすんで見える。潮風を楽しんでホームに戻ると、さっそく駅マルシェが始まっていた。うるめいわし、きびなご、いりこといった日本酒&焼酎のアテになりそうな煮干し系ラインナップがずらりと並び、試食もできる。「お土産に」と手渡されたのは、大きさが揃って見た目にも美しいちりめんじゃこ。軽くて持ち運びやすい手頃な食べきりサイズ。センスがいい。ちなみに阿久根ではレモンゼリーと文旦ゼリー、出水では薩摩赤鶏の炭火焼レトルトパックと、前半はなかなかのセレクトだったが、満腹になった水俣では焼き茄子、トマト、バジルの冷製カッペリーニ、佐敷では地元の食材を使った手づくりの揚げカレーパンと、その場で食べるものが続いた。