これをひとつの例として、福祉の分野で「FOVE」が活用できる可能性が示されている。ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2015で「FOVE」が受賞した背景には、エンターテインメントだけでなく、福祉など多方面で利用され、遊びやコミュニケーションを変える機器として評価されたこともある。
日本やアメリカ、オーストラリアなど世界に散らばった6人が、チーム力を発揮しながら開発に取り組んでいることも、チーム力を評価する上で大きな要素となった。小島さんは「リモートワークはミスコミュニケーションが発生しやすいので、目を見てコミュニケーションしています」と話して、決まった時間にビデオ会議を行い、目標を達成しているかを、お互いに確認しあうようにしていることを明かした。
チームとは何かを聞かれた質問では、「まなざし」という言葉を挙げ、「いかに同じ方向をみんなで目指していけるかが大事。目は心の窓だと言われるように、ひとりひとりのまなざしの強さがチームを束ねる力になります」と訴えた。