また、難波センター街商店街(大阪市中央区)では、これまで行ってきた中国人客を歓迎する垂れ幕の掲示を今年は行わないという。同商店街振興組合の関係者は「爆買いはもはや日常。中国人客は黙っていても来るので特別なアピールは必要ない。むしろ、中国人客が増えた分、日本人客が押し出されたような形になっており、それを取り戻すことが課題だ」と指摘する。
大阪観光局によると、昨年、大阪を訪れた中国人客は約272万人(速報値)で過去最多を記録。同年に実施した別の調査では約69%がミナミの道頓堀を訪れていた。
戎橋筋商店街振興組合の関係者は「外国人客が増えたといっても、商店街を訪れる客の7割は日本人。逃すと大変なことになる」と危機感を示した上で、「あからさまに外国人向けの店もあるが、いろいろな商いが出てくるのが商店街。日本人客を基本として、その次に外国人客に楽しんでもらうスタンスでやっていきたい」と話している。