【2016春闘】基幹労連、ベア4000円 要求書提出

2016.2.13 06:38

新日鉄住金の佐藤博恒常務執行役員(右)に春闘の要求書を手渡す同社労働組合連合会の大森唯行会長=12日午前、東京都千代田区

新日鉄住金の佐藤博恒常務執行役員(右)に春闘の要求書を手渡す同社労働組合連合会の大森唯行会長=12日午前、東京都千代田区【拡大】

 ■経営環境悪化で厳しい交渉

 連合傘下の基幹労連に加盟する鉄鋼、造船の大手の労働組合が12日、春闘の要求書を会社側に提出し、約1カ月にわたる2016年の各社の労使交渉が始まった。

 新日鉄住金の労組はベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として、前回(要求月額3500円、妥結1000円)を上回る月額4000円を求めたが、急激な円高株安、中国の景気減速などで製造業をめぐる経営環境は悪化しており、厳しい交渉を迫られそうだ。JFEスチールや神戸製鋼所、三菱重工業の組合も4000円の賃上げを要求した。

 大手自動車メーカーの組合は17日、主要電機メーカーは18日までに要求書を提出する。大手企業の集中回答日は3月16日の見通しだ。

 新日鉄住金労働組合連合会の大森唯行会長は東京の本社で佐藤博恒常務執行役員に要求書を手渡した。大森氏は「組合員はコスト改善や生産性の向上などに日夜懸命に取り組んでいる」と賃上げの必要性を強調した。会社側は「固定的、構造的な労務費増につながる施策は到底とり得る状況にはない」と賃金改善に慎重姿勢を示したという。

 菅義偉官房長官は12日の記者会見で「企業収益は過去最高であり、日本経済の足腰はしっかりしている」と述べ、株価急落を受けて賃上げムードがしぼむことを牽制(けんせい)した。

 基幹労連加盟の大手労組の春闘は1年おきに実施されているが、三菱重工業や川崎重工業など重工の労組は、16年春闘から2年分をまとめて交渉する方式をやめ、単年度分での賃金改善を要求する方針だ。政府が賃上げの必要性を重視していることを踏まえ、単年度で交渉した方が有利と判断した。鉄鋼は16年、17年分を今年まとめて求める方式を維持する。

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