今回は、企業研究の視点をお伝えします。まず1つ目は「事業」を見ることです。CMで紹介される製品や店頭に並んでいる商品は、その会社が扱っているごく一部の事業である可能性があります。家電メーカーだと思っていた企業が、宇宙に関わる事業をやっているということもあります。まずは、その会社がどんな事業を展開しているのか、全体像を捉えてみましょう。必要なのは、各事業で、「誰に」「どんな商品・サービス」を提供しているのか、という視点です。
それができたら、一つ一つの事業について深く調べましょう。各事業には、必ずライバル企業があります。ライバルとどうやって戦っているのかに注目します。価格で勝負しているのか、品質で勝負しているのか。コンサルティングやアフターサービスなど付帯サービスの違いなどもあります。一見、同じ種類の商品やサービスを扱っていても、企業によって違いが明確に表れることもあります。
最後に、その事業の裏側に興味を持つことです。なぜ、その事業を始め、実現できているのか? 例えば、物流会社。指定した時間に当たり前に荷物が届く時代ですが、どうやって実現しているのでしょうか。そこにはITの技術が生かされていたり、長年蓄積してきたノウハウが生かされていたりするはずです。