IT企業の社員がワインの世界に飛び込む理由 (1/3ページ)

2016.2.21 06:00

 ワインの世界で「いや、実は前はITの世界で働いていてね」と語る人に遭遇する率がわりと多い。

 今週会ったミラノでワインのマーケティングや広報活動を専門とする会社の女性経営者もそうだった。90年代はじめに大学を卒業。いくつかの会社の市場リサーチャーを勤めた後、通信市場の自由化のために民間企業チームの一員として独占企業や政府と交渉する仕事に関わった。

 新しい時代の到来を前にダイナミックに動く分野に興奮した。米国、ドイツ、フランス、英国などにもでかけ、同じように前進する仲間たちの動向も追った。

 マスコミも頻繁に記事にとりあげる。時の人になったような感覚をもつ。

 今世紀にはいってまもなく、ITバルブがはじけた。彼女が幹部であった会社も運が悪かった。半年前に株式上場した競合他社は万々歳。しかし彼女の会社が上場を予定していた時は既に株価がガタ落ちした後である。

 ちょうど2-3年前からワインのソムリエコースに通っていた彼女は、ワイン関係の仕事にシフトしようかと思いはじめる。先端の分野でやることはやった。今度は自分の好きなことをやりたいと考える。

 言葉はイタリア語、ドイツ語、英語、フランス語と使いこなせる。親の駐在でいくつかの国で育ち、旅は好きだ。エンジニアでもないし、アーティストでもない。なによりも新しいことを勉強するのが好きだ。

 そういう自分に何が表現できるかと考えた時、ワインを介したコミュニケーションの世界に生きることだった。

「大きな組織で働くのに嫌気がさした」「自分の感覚を大事にしたい」

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