「トリクルダウン」最初から期待できなかった? 上流~下流で広がる年収格差 (4/8ページ)

2016.2.28 17:12

 大手と中小では生涯賃金は「億単位の差」

 筆者は、データをつぶさにチェックした。

 まず目立ったのは、一番賃金が高いエリートである「大手・男性・正規」のところだ。平成26年の年収は、こうなっていた。

 ▼「大手・男性・正規」の給与(平成26年)

 「800万円超」33.3%

 「800万円以下」56.7%

 「400万円以下」10.0%

 つまり、大手の男性社員は、3人に1人が800万円超なのだ。この比率は高いと思う。

 ◎「能力格差」ではなく「所属格差」

 一方、「中小 男性 正規」はどうなのだろうか? それは、こうなっていた。

 ▼「中小 男性 正規」の給与(同)

 「800万円超」1.9%

 「800万円以下」42.0%

 「400万円以下」56.1%

 つまり、中小では800万円超になるのは1%しかいないのだ。大手が30%以上であることを考えると、その違いは小学生でもわかるほどに歴然としている。そして、400万円以下は、大手が10%に対して、中小は56.1%に達し、過半数を超えた。

この規模格差は、どう考えてもいびつと言わざるをえない

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