発売する溥傑のフォント名は「相依為命体」で、CDーROMの価格は1万円前後にする考えだ。
「相依為命」は互いに寄り添い協力し命をつないでいくとの意味。溥傑は日本の公家華族と結婚したが、終戦後にはシベリアに抑留されてから戦犯として裁かれ、夫婦は約16年間離ればなれになっている。
「相依為命」はそんな流転の人生を送った溥傑が生前大切にしていた言葉だ。日本語版を発売した後には中国語版の作成を目指す。
二木社長は「相依為命はもともと溥傑さん夫妻のことを表現した言葉。しかし意味は日中関係、人間と自然の関係などにも当てはめることができる。フォントが普及することで溥傑さんの思いが広く伝わっていけばと思っている」と話している。