低賃金に逃げ出す外国人技能実習生 (1/4ページ)

2016.3.21 05:00

岐阜県羽島市にあるシェルターで過ごす唐夕利さん(ブルームバーグ)

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 日本で3年働いてお金をため、中国でマイホームを建てる。2013年に来日した際、唐夕利さん(35)はそんな希望を抱いていた。しかし今は岐阜県羽島市にある労働組合のシェルターに身を寄せる。派遣された会社の待遇に耐えかねて逃げてきたのだ。日本に来る中国人は爆買いする観光客ばかりではない。

 唐さんは中国東部の儀征市出身。実習生になろうと3万元(約52万円)以上を中国の送り出し機関に払った。3年後には500万円程度を貯金して帰国できるという触れ込みだった。現在9歳になる娘を残して単身で来日し、香川県小豆郡の繊維会社で約30人の中国人実習生とともに働き始めた。

 ◆多額の未払い金

 唐さんの説明によると、仕事は午前7時から午後8時半すぎまで昼休みを挟み13時間半、時給は9時間が香川県が定める最低賃金程度の700円で、残業と土曜勤務は400円だった。寮では1部屋を5人でシェアすることもあり、ボタン付けや糸くず取りの内職もした。こちらは時給ではなく単価の出来高払い。作業は午前2時ぐらいまで続くこともあったという。

 家賃や光熱費、福利厚生費、インターネット料金が天引きされ、直近の手取りは月14万円程度、儀征市時代に比べ給料は2倍になったが仕事量も2倍になったと唐さん。携帯電話を持つことは禁止され、一時帰国の際は預金通帳を会社に預けさせられたという。唐さんは「日本に来たことを本当に後悔しているし、友人にも勧めない。苦しんでほしくないから」と語った。唐さんによると、未払い賃金は350万円程度あるという。

 この繊維会社の幹部は、唐さんの労働条件に関してはコメントを控えるとした上で、経営に外国人労働者は不可欠だと話す。

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