確かに、その通り。勘違いしている人がたくさんいて、そういう輩に限って、公務員試験に受かってしまい、住民にとっては迷惑千万な怠慢職員となっている。そんななか、筆者は「公のための挑戦」をする仕事だと言い切る。本書は、それを身を持って実行してきた記録なのである。
「はみだし公務員」が楽しい仕事を創造
筆者が入庁後、最初に配属されたのは土木事務所の用地課だった。地権者相手に公共用地確保のため、買収交渉などを行うセクションだ。
最初の仕事でスーツ姿で農家に挨拶に行ったら「お前、そがんキレイな格好ばしておいの土地ばちゃんと見てきたとか?」と怒られた。
健康福祉本部医務課に異動して数日後、佐賀広域消防局に出向き、救急医療の現場を直に知るため、「救急車に乗せてほしい」と申し出たときは、「なんば考えとっとね、君は! バカじゃなかね」と怒鳴られた。