桜前線が北上中の日本列島。どんどん春めいて気温も上がっているが、水虫の悩みを抱える人にとっては、うっとうしい時期でもある。「水虫は治らない」と言われることもあるが、専門家は「有効な薬はたくさんある。治すことは可能です」と断言している。(櫛田寿宏)
まずは皮膚科
水虫は白癬(はくせん)菌というカビが引き起こす感染症。水疱(すいほう)ができたり、かゆくなるなどの症状がでるが、かゆみを訴えるのは水虫患者の10人に1人で、自覚症状がないことが多い。湿度と気温が高くなる春ごろから症状が出始め、秋には症状が治まるというサイクルを繰り返すケースが多い。水虫は、5月の後半に調べると日本人の5人に1人に見られるという。
帝京大学医学部皮膚科の渡辺晋一教授は「日本では靴下と靴を履くようになった戦後増えました。サンダルで過ごすことが多い東南アジアでは、今も水虫になる人は少ないです」と話す。