■現地の「空気感」を縦横無尽に
民主化を背景に、急速な経済成長を遂げているミャンマー。近年、日本企業の進出も活発化しているが、筆者は1982年に初訪問し「ミャンマーにぞっこん」と自らを語る筋金入りのミャンマー好き。そんな筆者が「建前ではなく本音」で同国事情を語ったのが本書だ。
アウン・サン・スー・チー氏が主導してきた民主化の等身大の姿など、日本メディアの報道では分かりにくい現地の“肌感覚”が興味深い。硬いテーマばかりではなく、アジア各国の鍋料理や麺事情、映画や書籍の感想など内容は縦横無尽。一読して現地の空気感が伝わってきた。(1512円、カナリアコミュニケーションズ)