「何を言われるか」「誰に言われるか」 状況を変化させる鍵 (1/3ページ)

2016.4.10 06:00

(C)dmc.河野史明

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 プロダクトデザイナーとして活躍する河野史明さんと話した。彼がデザインして自ら立ち上げたブランドの製品を前にして。フォークの柄の部分が木のように枝分かれしている。これによってある人たちは食事がしやすくなる。

彼の知り合いに手の握力が十分でないために食事をうまく摂れない人がいる。その問題をなんとかして解決してあげたい、との思いが動機だった。プロトタイプを人に話すと「それはいいですね」と評価してくれる。しかし、「じゃあ、うちで作って売らせてください」とはなかなかならなかった。

 中小企業の経営者を相手に全国各地で講演をしている方が、このプロジェクトのコンセプトをいろいろな機会で紹介してくれた。おかげで徐々に情報が集まり始める。

 さまざまなメーカーと話した結果、自分が当事者として動こうと考えた。金型投資をして自分で売っていくしかないと判断したのだ。 

 アイデアから商品化までおよそ4年の歳月を要した。昨年、opuna(オプナ)との名前でやっと発表することができた。投資を折半してくれた東京墨田区にあるチバプラスの工場で生産し、オンライン販売をしている。

 子供のツールとしても使えるが、脳梗塞などで思うように箸やフォークを使いこなせない人が潜在的ターゲットユーザーである。

 「身体障者手帳をもっているような方は躊躇なく手にしていただけます。しかし自覚はあるのに自身の問題を受け止めるのは辛い、という方に使っていただくのには壁があります」と河野さんは話す。

 言うまでもないが、壁があってもすべての人が拒否するわけではない。

ユーザーとなる人が自分で買うこともあるが、誰かに…

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