経験が強み「シニア起業」 団塊世代退職 国も雇用創出へ支援 (1/2ページ)

2016.5.5 05:00

築地市場で客の注文品の買い出しをする清水次朗さん(左)=東京都中央区

築地市場で客の注文品の買い出しをする清水次朗さん(左)=東京都中央区【拡大】

 会社を退職後に自分で事業を立ち上げる「シニア起業」が盛んだ。現役時代に培った経験や知識、人脈を強みに「第二の人生」のやりがいを見いだし、はつらつと働く。雇用創出を期待して国も後押ししている。

 「自分が蓄積してきた専門知識と技術を世に問うてみたい」

 大手医薬品メーカーに技術者として25年勤めた神戸市の米村勝さん(60)は、3年前に同市内で株式会社「レイデックス」を設立した。

 ヒトや動物の血液が凝固する時間を測定する試薬で新しいタイプの商品を開発・製造。1月には医薬品としての承認も得て医療機関や動物病院への販売に力を入れる。

 ◆社会貢献に意欲

 米村さんは56歳で退職後、趣味の登山などを楽しんでいたが時間を持て余すようになった。兵庫県が開いた起業セミナーに参加し、挑戦を決めた。

 日本政策金融公庫の低利融資を活用して設備をそろえ、中高年の社員2人を雇用。「先行きに不安がないわけではないが、毎日が日曜日のような生活は退屈。まだまだ元気なので、社会貢献したい」と意気込む。

 米村さんのように、起業は新規雇用にもつながる。厚生労働省は中高年の起業家が60歳以上を2人か、40歳以上を3人雇った場合に、求人や採用の費用を最大200万円助成する事業を4月から開始。シニア起業と雇用創出の両方を狙う。

 意欲旺盛な団塊世代の大量退職もあり、シニア起業は増えている。同公庫によると、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を受け近年急増した太陽光発電事業を除いても、55歳以上への創業融資は2015年度見込みで約2650件と3年間で1.2倍になった。

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