安い中国製とはちがう自慢の泉州タオル 亡き祖父の思いを継いだ若社長 (1/4ページ)

2016.6.18 17:10

来年で創業110年を迎える「神藤タオル」の神藤貴志社長=大阪府泉佐野市

来年で創業110年を迎える「神藤タオル」の神藤貴志社長=大阪府泉佐野市【拡大】

  • 横糸を空気で飛ばし、生産も速い「エアジェット織機」=大阪府泉佐野市
  • 糸を付けたシャトル(手前)を打ち出して横糸を通す「シャトル織機」=大阪府泉佐野市
  • レピアと呼ばれる棒で横糸を受け渡して通す「レピア織機」=大阪府泉佐野市

 日本の二大タオル産地の1つ、大阪府南部の泉州地域にある神(しん)藤(とう)タオル(泉佐野市)は従業員22人ながら、来年、創業110年を迎える。そんな老舗を支える社長は就任3年目の弱冠30歳。国内のタオル業界は中国などの安い海外製に押されるなか、神藤タオルは伝統に培われた技術を大切にオリジナル商品を展開し、祖父の亡き先代社長の思いに応えようと奮闘している。(藤谷茂樹)

 ベテランの業(わざ)

 ガシャン!ガシャン!

 十数台の織機が、けたたましく音を響かせる工場。奥の一角で、明治40(1907)年創業の老舗、神藤タオルが独自展開するタオル「インナーパイル」が次々と織り上がっていく。

 ガーゼの間にパイルをはさんだ構造が特徴で、その柔らかな風合いは高速で動く新しい織機では出せない。それゆえに30年以上前に導入したシャトル織機を今も動かしている。

 内側にパイルが隠れるため、出来の見極めはベテラン従業員の日根野谷徳広さん(76)の感覚が頼りだ。織り上がった布に手をあて確かめると、「他のどこにもない製品を作れている」と自信たっぷりだ。

 ただ、そのシャトル織機はすでに生産中止。故障すれば修理はままならず、8台のうち1台を交換部品用の予備にして動かしていない。

「インナーパイルだけに頼ってはいけない」と…

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