がん新規患者86・5万人で過去最多 平成24年推計値、男性は胃がん、女性は乳がんトップ

2016.6.29 19:36

 平成24年に新たにがんと診断された患者は約86万5千人(男性約50万4千人、女性約36万1千人)だったとの推計値を国立がん研究センター(東京都中央区)が29日、公表した。各都道府県からの報告をまとめて推計したもので、前年の約85万2千人を超えて過去最多を更新した。

 年齢の影響を調整すると人口10万人当たり365・6人が罹患(りかん)する計算で、肝がんや胃がんが減少したことに伴い前年より減った。がんセンター全国がん登録室の松田智大室長は「高齢化で患者の総数は増えているが、がんになる確率は患者数のようには増えていない」と解説。しかし、乳がんや大腸がんなどは増加傾向で注意が必要だという。

 部位別に多いがんをみてみると、男性は胃、大腸、肺、前立腺、肝の順で、前年2位だった前立腺と4位だった大腸が入れ替わった。松田室長は「前立腺がんの検診が積極的に行われて患者が一気に増えたが、一段落したのではないか」と分析している。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で、前年と同じだった。

 都道府県別では、胃がんは男女とも、東北から西日本にかけての日本海側に多い。肝がんは関西より西の地域で多かった。

 がんセンターでは、協力医療機関が新たにがんと診断した患者数を都道府県に報告する「地域がん登録」のデータを収集し、全国のがん患者数を推計している。24年からは、これまでがん登録を行っていなかった東京都などが初めて参加したため、全47都道府県のデータが出そろった。

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