【高論卓説】霞が関、人事の季節 転出相次ぎ人員構成にひずみ 民間人材起用が突破口 (1/3ページ)

2016.6.29 06:30

 例年、初夏は霞が関の人事の季節である。今年は7月に参院選がある関係で、6月中に大方は片付いた。

 人事異動の発表まで、40歳代のキャリア官僚から異口同音に聞かれたのは「上が詰まっている」という嘆き節だ。天下り批判の高まりを受けて50歳代での外部転出が減ったために局長と課長の間の「中二階」といわれるポストに幹部が滞留。その結果、多くの官庁で課長に昇進する時期が以前より大幅に遅くなっているのだ。

 40歳代半ばでも課長になれず、中ぶらりんの状態が続く。これとは別に、あと数年すると課長につける人材が不足する官庁もある。2000年代に外資系など民間企業への転出組が相次いだ結果、人員構成がいびつになっているのだ。

 その筆頭が財務省である。途中退職が相次いだ1997年、98年入省組は大幅に人数が減ったため、2つの年次を一体とみなして人事を運用するしかないといわれている。

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