暑さや汗が気になる季節。ビジネスの場で活躍する「洗えるスーツ」が多彩になっている。自宅で洗える手軽さと機能性、デザイン性の向上で、節約志向の高い若者を中心に幅広い世代に受け入れられているようだ。(戸谷真美)
デザイン充実
「若い世代や家計を預かる女性は、節約志向やきれい好きの傾向が顕著。最近は40、50代の方もご夫婦で来店し、自宅で洗えるスーツを買っていかれます」。紳士服大手、AOKI(アオキ)横浜港北総本店(横浜市都筑区)のファッションアドバイザー、丹治貴史さんはこう話す。
同社は今年、紳士用の「本当に洗えるスーツ」を昨年の1・3倍に増やし、若い世代向けの細身のデザインや、ストライプ、チェックといった柄ものを充実させた。生地加工や縫製を工夫して耐久性を高めており、洗濯機で繰り返し洗っても、型崩れやほつれは起きないという。センタープレス加工により、ズボンの折り目も取れにくい。