たとえ「1000円のコーラ」でも満足できる 売りたければ値段を高く設定せよ (1/4ページ)

2016.7.10 17:10

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)【拡大】

 「モノが売れない時代」と言われて久しい。だが、そうした状況でも、値下げ競争に陥らず、高額商品を多くの人に売って成功する方法がある。

 顧客が「価値」を感じるものを高い値段で売る

 「一通りのモノは持っている」「特に必要と感じるものはない」という今の消費者に、何をどう売ればいいのか。ブレインゲイト社長の酒井光雄さんはこう言う。「価格競争を脱するためには、高くても買ってもらえる『価値づくり』というマーケティング視点を持つ必要があります」。

 事例を挙げよう。スーパーや自動販売機では、コーラは1本100円程度で売られている。ところが高級ホテルのザ・リッツ・カールトンは、同じコーラを1000円で売っている。

 ルームサービスでコーラを頼むと、最適な温度に冷やされたコーラが、シルバーの盆に載って出てくる。コーラは高級そうなクリスタルのコップに入れられ、ライムと氷がついている。リッツ・カールトンのコーラは1000円払っても満足するようなおいしい飲み物として提供されている。つまり、リッツ・カールトンはラグジュアリー(贅沢)な環境で、最高においしくコーラを飲むという「価値づくり」をしているのだ。

 では、マーケティングとは何か。マーケティング アイズ社長の理央周さんは、こう解説する。「経営学者のドラッカーが言っているように、マーケティングとは『自然に売れていく仕組み』をつくることなのです」。

売り上げを伸ばすには、値下げして販売数量を伸ばすのが…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。