【高論卓説】“難民遺体”増加で「死者のホテル」活況 高齢化で多死社会、後処理追いつかず (1/3ページ)

2016.7.14 06:45

 訪日外国人観光客の増加によってホテル・旅館など国内の宿泊施設が不足している。東京オリンピックを控え、宿泊施設不足は今後ますます深刻化していく。しかし、最近の宿泊施設不足はなにも旅行者だけに限ったことではなく、冥土に旅立ったはずの死者でさえ宿泊施設不足から三途(さんず)の川で足止めを食らっている。

 高齢化の進む日本は同時に世界有数の長寿国でもある。長寿国となったことは大いにけっこう。だが他国の人と比べて寿命が少々長いというだけで死ななくなったわけではない。長寿国とは多死国と同義語だ。現時点で国内で年間130万人以上が亡くなっており、この数字は年々増加している。これだけ死亡者が増えると当然、後の処理が追いつかなくなってくる。

 後処理とはつまり火葬のこと。その火葬場の数が圧倒的に足りなくなっている。原因は死亡者数が増えたことのほかにもいくつかある。海外と比べ日本ではほとんどの遺体が荼毘(だび)に付される。しかも日本では習慣上遺灰より遺骨を重要視するから、1体の処理に平均3時間かかる。遺灰の場合は強烈な火力を使うから1時間で済む。

東京都の場合、平均毎日300人強が亡くなるのに対して火葬施設は10カ所

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