民間企業で働く入社1年目の社員を対象とした調査で、「管理職を目指したい」「どちらかというと目指したい」とする男性は計94%に上るのに対し、女性は計57・7%にとどまることが24日、分かった。女性の社会進出を後押しするための女性活躍推進法が施行されたが、新入社員の女性が将来に不安を抱えている実情が浮かび上がった。
調査は独立行政法人「国立女性教育会館」が昨年入社した新卒の正社員の男女を対象に同10月、インターネットを通じて実施し、1258人が回答した。
管理職を目指さない理由(複数回答)として女性が最も多く挙げたのは「仕事と家庭の両立が困難になる」(66・7%)。「能力がない」(37・8%)「責任が重くなる」(32・2%)が続いた。また、「結婚・出産後も今の会社で働きたい」女性は70%を超えたが、約20%は「続けたくない」と回答。その理由(複数回答)は「家事・育児に時間をとりたい」(60・2%)が最多だった。