はしかワクチン不足、予防接種が難しくなる恐れも (2/2ページ)

関西国際空港では従業員へのはしかの予防接種が始まった=8日午後(前川純一郎撮影)
関西国際空港では従業員へのはしかの予防接種が始まった=8日午後(前川純一郎撮影)【拡大】

 関係者によると、MRワクチンは生産する国内3社のうち1社の製造が止まっており、今年8月ごろから品薄状態に。平成24年から風疹が流行したことを受けて成人のMRワクチン接種に補助を出す自治体が増加したことに加え、今夏のはしか感染拡大で成人の需要も増し、追い打ちをかけたとみられる。

 一方、日本脳炎ワクチンは、乳児が相次いで日本脳炎に感染したことを受け、接種時期を従来の3歳から前倒しする自治体や医療機関が増加。供給が追いつかない状態となっている。

 厚生労働省予防接種室は「現状を注意深くみていく」としている。

【用語解説】MRワクチン

 はしかと風疹を予防するワクチンで、2つの病名の頭文字を取りMRワクチンと呼ばれる。無料で受けられる定期接種の対象は1歳と小学校入学前。かつては1回接種だったが、時間がたつと抗体が低下することが分かってきたため、現在は2回接種となった。国内では阪大微生物病研究会、武田薬品、北里第一三共の3社のワクチンがあるが、北里第一三共は現在、出荷していない。