流行の「デザイン・シンキング」 日欧で距離感の違い (1/3ページ)

2016.9.11 06:00

 「デザイン・シンキング」という言葉がある。

 デザイナーの考え方や仕事の進め方を指す。それだけを説明すると、この言葉に縁のない人たちは、「えっ、それがどうした?」と思うはずだ。

 米国のデザイン事務所が、このプロセスをツール化して世界に普及させたら、「デザイン・シンキング」が固有名詞化した。デザイナーではない人たちも、「これは自分の領域でも使える!」と気づいたのだ。

 同時に、デザイナーの考え方は、米国デザイン事務所によって体系化された「デザイン・シンキング」に、唯一拠り所があるような錯覚を世の中に与えた。

 日本でも欧州でも、「デザイン・シンキング」が流行の言葉になる。ただ、日本と欧州では基本的な違いがある。

 欧州では「デザイン・シンキングのオリジナルって、俺たちの考え方のバリエーションじゃない? ああいう枠組みを否定はしないけど、それが唯一じゃないよね」との反応が垣間見れる。

 一方、日本においては唯一の権威に対する信仰に近い空気が流れだした。当然、日本にも日本なりのデザイナーの思考があったはずだが、それを忘れたかのように「デザイン・シンキング」の解釈競争に走った感がある。「俺の解釈こそが、オリジナルのデザイン・シンキングに一番近い」と。

 即ち、「デザイン・シンキング」への距離感の違いがある。日本では接近度が高い。しかも、違ったデザインのアプローチの存在が世の中にないかのような振る舞いが目につく。

 そこで企画されたのが、9月初めに都内で人間中心設計推進機構が主催になった行ったセミナー、「欧州企業の経営とデザイン 経営+デザイン+デジタル化の深層トレンドを追う」だった。

ぼくはEUの推進する中小企業向けデザイン導入教育について話したが…

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