残業代不払い、休憩なし、セクハラも… 「ブラックバイト」が多い業種は? (1/3ページ)

 過度に厳しいノルマを課せられたり、クレーム対応や新人育成などの責任が重い仕事を任せられたり、テスト前の休暇が認められなかったり、ここ数年、学生たちを悩ませる「ブラックバイト」の存在が注目を集めるようになった。2013年末には、厚生労働省が企業・事業所への立ち入り調査を実施しており、全体の約8割にあたる4000社以上で労働基準関係法令への違反があったと報じられている。

 また、スマートフォンアプリで家庭教師から個別指導が受けられる教育サービス「スマホ家庭教師mana.bo(マナボ)」を運営しているマナボが昨年、「スマホ家庭教師mana.bo(マナボ)」の東京大学をはじめとした難関大学現役生のチューター30 名を対象に“ブラックバイトに関する調査”を行なったところ、ブラックバイトの経験者は3割で、その内の約2割は「対処をしていない」と回答したことがわかった。

 また、調査ではブラックバイト経験者の対処方法については「辞める」「労働基準監督署に連絡」「事務に相談」「直接抗議」が上位に入った。また、ブラックバイトの主な内容は、「残業代の不払い」「休憩時間の不付与」「パワハラ・セクハラ」となっている。そして、ブラックバイトは「接客業」「教育(塾・家庭教師)」に多数見られ、ただし幅広い業種で散見されていることが明らかになった。

ブラックバイト経験者は3割!その内、約2割は対処せず