【書評】『サイレント・ブレス』南杏子・著 現役医師が書く終末医療とは

2016.10.8 05:00


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 終末期医療専門病院に勤務する現役医師が、多くの死を見届けてきた実体験から得た、「人生の最期に受けたい医療とは何か」との思いから書き上げたデビュー作。

 大学病院から訪問診療クリニックに“左遷”された37歳の女性医師は、死を待つだけの患者に向き合うことの無力感にさいなまれるが、やがて最期の日々を穏やかに送れるように手助けすることも大切な医療であることに気づく。

 末期がんの女性のもとを訪れるスキンヘッドの男、母親の延命治療を強く求める一方で高級仏具を買い集める長男…。ちょっとしたミステリー仕立てになっているのも面白い。(1728円、幻冬舎)

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