【書評】『熊と踊れ(上)(下)』 「暴力の連鎖」と「家族の絆」

2016.10.29 05:00


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 「これはな…熊のダンスだ、レオ。いちばんでかい熊を狙って、そいつの鼻面を殴ってやれば、ほかの連中はみんな逃げ出す」。こう諭した父の暴力に支配された家庭に育った3兄弟はスウェーデン中を脅かす強盗団になった-。

 実際の事件がモデル。3兄弟と幼なじみが銀行を襲うシーンが実にリアルだ。リーダーである長兄レオの緻密さ、大胆さに目を見張るが、父を嫌悪しながら、その血を濃く感じさせるところが悲しい。

 一方の追う警部にも“過去”がある。物語の底に響くのは「暴力の連鎖」と「家族の絆」。加速する後半は一気読み必至だ。(アンデシュ・ルースルンド&ステファン・ トゥンベリ・著、ヘレンハルメ美穂、羽根由・訳/各1080円、ハヤカワ文庫)

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