【書評】『シベリア抑留 絵画が記録した命と尊厳』

2016.11.12 05:00


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 ■凄惨な体験を87枚に思い凝縮

 衛生兵だった著者の勇崎作衛さんは終戦を満州で迎え、3年間の旧ソ連軍収容所暮らしを送る。そのときの凄惨(せいさん)な体験を描いた絵87枚と、その背景の記憶を収めたのがこの本だ。

 勇崎さんは、寒さと飢えで死んでいった仲間のことが風化するのが忍びなく、65歳で油絵を始めた。暗い画調からは、亡くなっていった若者たちの無念の思いがずしりと伝わってくる。

 2010年に「キャンバスに蘇るシベリアの命」の書名で刊行されたが、後に絶版。勇崎さんも11年に他界しており、今回の復刊はありのままの事実を今につなぐ貴重な出版といえよう。(勇崎作衛・絵、石黒謙吾・構成/2484円、彩流社)

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