がん治療薬「オプジーボ」半額へ 中医協が了承 来年2月から

 高額ながん治療薬「オプジーボ」について、厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は16日、来年2月から価格を50%引き下げることを了承した。厚労省は10月、平成29年度から最大25%引き下げることを中医協に提案したが、社会保障費の抑制が課題となる中、早期のさらなる値下げを求める声が出ていた。これにより、100ミリグラム約73万円の薬価は約36万5千円となる。

 オプジーボは日本発の画期的な免疫療法薬として、皮膚がんの一種であるメラノーマの治療薬として26年9月に発売された。患者が年470人と少数に限られるため高額な薬価が認められたが、昨年12月から肺がんに保険適用となり対象患者が数万人に拡大。患者1人への投与が年3500万円と高額であることが問題視される中、今年8月には腎がん、今月には悪性リンパ腫の一種に適応拡大の方針が認められ、さらなる患者の増加が見込まれている。

 厚労省は予想を大きく上回って売れた薬の価格を最大50%値下げする市場拡大再算定という既存の特例を利用。製造販売する小野薬品工業(大阪)から提出された28年度の予想販売額は最大25%の引き下げが可能な1260億円だったが、実質的な薬価は最大50%の引き下げが可能となる1500億円を超えると推計し直した。

 厚労省は効能の追加で大幅な市場拡大が見込まれる事態に対応できるよう、30年度に予定される次回の薬価改定までに、薬価制度のルールを見直す。