疼痛治療剤普及へ 塩野義がセミナー 乱用防止の製剤訴え

セミナーで講演した星薬科大の鈴木勉特任教授=14日、東京都千代田区
セミナーで講演した星薬科大の鈴木勉特任教授=14日、東京都千代田区【拡大】

 塩野義製薬は14日、東京都内で、がんの痛みを和らげる治療薬に関するプレスセミナーを開いた。講師の鈴木勉・星薬科大学特任教授は「がんの疼痛(とうつう)をコントロールするには医療用の麻薬が有効だが、欧米に比べ日本では導入が伸び悩んでいる」と指摘。「普及には誤用や大麻代わりの乱用を防ぐための措置を施した製剤が重要だ」と主張した。

 セミナーに先立ち同社は11月末に、新しい疼痛治療剤「オキシコドン塩酸塩水和物 乱用防止徐放錠」の製造販売の承認申請を行った。同治療剤はかみ砕くことが困難で、水に溶けると粘り気のあるゲル状になる。このため、砕いて鼻から吸ったり水に溶かして自分で注射するなどの乱用を防ぐことができると期待されている。