普段何気なく選び、食べているおにぎり。コンビニなどでよく選ぶお気に入りの具があるという人も多いのでは? いくつかのアンケート調査では、好まれるおにぎりの具がはっきり現れている。その日本人が好む定番の具と、それぞれの人気の理由や、おいしさの魅力を専門家に伺った。
■日本人はどんなおにぎりがお好き?
2014年度に一般社団法人おにぎり協会が行った「おにぎり調査」で、主要コンビニエンスストア3社で人気のおにぎりが判明している。セブン-イレブンでは、ツナマヨや紅鮭、赤飯がベスト3に入った。一方、ファミリーマートは焼き鮭、ツナマヨ、昆布がランクイン。ローソンもツナマヨ、昆布、焼鮭ハラミが人気だという。
また、マイボイスコムが2015年7月に行ったおにぎりに関する自主調査では、好きなおにぎりの具のランキング結果が分かる。1位は鮭で67.8%、2位はたらこで47.8%、3位は辛子明太子で45.5%、4位はツナマヨネーズで43.0%、5位は昆布で42.3%となった。おにぎりの具で最も素朴といえる梅は6位の40.0%となった。
ちなみに、地域別では、北海道はいくら、東北は焼きおにぎり、中部は天むす、九州は高菜などが目立っていたという。
■そもそもおにぎりっていつからあるの?
ところでこの日常的に食べているおにぎりは、いつから日本で食べられているのだろうか? おにぎりの日本における発祥は、平安時代に食されていた「頓食(とんじき)」だったという。頓食とは、玄米を「強飯(こわめし)」と呼ばれる、蒸し上げてつくるものを、卵形に握り固めたものだ。もちろん、今のおにぎりのように、海苔は巻かれることはなかった。その後、戦国時代には携帯食として使われていたそうだ。