宮城県山元町の「ICHIGO WORLD(イチゴワールド)」は年間2万人が訪れる人気スポットです。同町の高級ブランド「ミガキイチゴ」が、1粒千円の最高ランク・プラチナも含めて、取り放題といういちご狩りが何より魅力です。
今年のいちご狩りは1月から6月上旬まで。実際にプラチナと出会える確率は0・2%。宝探しのようなものですが、プラチナ以外でも食べると、甘みと豊かな香りが広がり、驚くほどジューシーで、「食べる宝石」の看板に偽りはありません。
イチゴワールドを経営するGRAの最高経営責任者、岩佐大輝さんは同町出身。東日本大震災直後、IT関係の仕事をしていた東京から故郷に戻り、津波被害を受けた地元いちご農家の技や、成育環境などをデータ化して活用するなどITを駆使、ミガキイチゴを生みました。
岩佐さんによると、日照の多い太平洋側のいちごは甘く熟すそうで、「高設栽培なので屈まなくてもいちご狩りができ、高級百貨店でしか手に入らない極上いちごが食べ放題というのが人気の要因では」と話します。
海外のブロガーに紹介されたり、インバウンドツアーに組み込まれたりして、外国人観光客も増加。日本のいちごの魅力発信に一役買っています。
<プロフィル>
ふじむら・ゆきこ 宮城テレビ出身。現在、国際会議などの日英司会やナレーション、通訳などを行うバイリンガルアナウンサーとして活動中。
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