【書評】『黄金の時刻の滴り』辻邦生・著 12作家の創作根源に迫る一冊

2017.2.18 05:00


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 著者が愛する12人の作家(マン、ヘミングウェー、モーム、カフカ、ディキンスン、スタンダール、ゲーテ、チェーホフ、リルケ、ウルフ、トルストイ、漱石)の創作の根源に迫ろうと、「インタビュー」の形式を借りて、想像力豊かに紡がれた12編の短編小説集。単行本の刊行は1993年。

 人間存在と歴史への深い理解、ミステリー作家顔負けの巧みな筋運び、典雅な文章とあふれる詩情…。いずれの短編も物語を読む喜びを存分に味わわせてくれる。

 仏文学者・中条省平さんの解説も秀逸だ。読者は好みの作家から読み始めればいいだろう。(2052円、講談社文芸文庫)

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