つまり、仕事が多くて人手不足だから、日本人は長く働いている。こんな状態では、時短は簡単には進められそうにありませんね。
過半数の人がサービス残業している現実
一方で同調査では、もう一つの真実も明らかにしています。調査対象の半数以上の人が、なんとサービス残業をしていると答えたのです。
仕事が多くて、人手も足りないのに、時短を進めるとその解は、「サービス残業が増える」になってしまいます。数字が改善した裏に、そんなトリックがあるという声が多々上がっています。
数字で時短が進むと裏でサービス残業が増える
時短の施策を進めている会社ではどのようなことが起こっているのでしょう。以下、現場の声です。
「ノー残業デーの強制力を働かせるために、会社は照明を消し空調も止めます。でも、消灯後に隠れて残業。夏だと暑さで朦朧とし、冬は寒さで体調不良となり、労働時間はさらに延びます」(30代女性・メーカー)
「週2回、定時退社日があり、その日に残業するには上司の了解が必要です。でも、上司がいなくて了解をとれず、結局“持ち帰り残業”になってしまうことがよくあります。会社が意図的にそうさせているのかも」(40代女性・サービス)