【江藤詩文の世界鉄道旅】タイ鉄道(3) 崩壊したシートに大騒ぎ。“寄せ集め車両”は早い者勝ち! (1/2ページ)

2017.4.16 18:00

ファランポーン駅を出発。日本の場合車窓から身を乗り出すと注意されるが、タイ鉄道の場合車掌が窓を開けるのを手伝ってくれた
ファランポーン駅を出発。日本の場合車窓から身を乗り出すと注意されるが、タイ鉄道の場合車掌が窓を開けるのを手伝ってくれた【拡大】

  • こちらが座った途端に座面が外れたベンチシート
  • こちらのシートも同じ運賃15バーツ(約57円)
  • 駅構内の売店。スナックやドリンクはなかなか充実していて価格も手ごろ
  • ジュース売りのおばちゃん。アイスティやアイスコーヒーもあるがすべて甘い
  • 車窓を眺めるひとときは鉄道旅の醍醐味だ

 「きゃあっ!」。大きな悲鳴とともにポテトチップスがそこらに飛び散った。声の主は旅仲間のドイツ女性。急いで彼女の元に駆け寄ると、なんとボックスシートのベンチの座面が丸ごと外れている。後で車掌に聞いたところによると、このシートはもうずいぶん前から壊れているが、座面ベンチに乗せれば「もう一度座れる」ので、特に修理する予定はないそうだ。

 ちなみに、いろいろな車両を寄せ集めて連結しているこの列車には、ボロボロのボックスシート車両のほかに、通路を挟んで2席ずつソファ席が設置されたちょっと豪華な車両やクーラーが入っている車両もあり、どこへ乗っても運賃は一律15バーツ(約57円)だ。それを知らなかった私たちは出遅れてしまい、閑散とした車両へ退散したわけ。

 ところで話は前に戻るが、ドイツ女性がミネラルウォーターの大きなボトルやらポテトチップスやらチョコレートやらを買い込んだのは、駅構内のツーリストインフォメーションでそう案内されたからだ。この路線には2013年秋に一度乗車している私は前回の経験から「車内では山ほど売り子が来るのだから、冷えたチャーンビールとガパオ(鳥ひき肉のバジル炒め)弁当でも買えばいいやと気軽に考えていた。ところが。

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