カタチをもったライフスタイルの具現者 ジル・サンダーのデザイナー、村田晴信さん (1/3ページ)

2017.4.23 06:00

オレンジ色の服。村田さんがジル・サンダーのベストと評価した作品(C)Harunobu Murata
オレンジ色の服。村田さんがジル・サンダーのベストと評価した作品(C)Harunobu Murata【拡大】

  • 雑誌「ストゥディオ」にモデルとして登場した村田さん(C)Studio

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 先日、ジル・サンダーのデザイナーである村田晴信さんにお会いした。ミラノコレクションの新人登竜門で入賞して最初の就職先であるジョン・リッチモンドで働きはじめる直前、2012年にインタビューしたのが村田さんとの最初の出会いだった。それから毎年、春にインタビューしてきた。今年は6回目になる。

 ミラノコレクション・デビューの際にデザインした服は、当時憧れていたプロダクトデザイナー・吉岡徳仁の作品にあったミョウバンをアイデアとして使ったものだった。

 しかしジョン・リッチモンドで働き始めると、セクシーさを如何に表現するかを求められ、それまで自分が良いと思うデザインには市場性が乏しいと気づいていく。自分自身を変えないといけないと思い、聴く音楽や食事も変えた。当初は、あきらかに悪戦苦闘している様子だったが、徐々に成果をあげていった。

 ジル・サンダーには2年前に移った。村田さんが憧れていた高級ブランドだ。昨年の話では、ラグジュアリーブランドは素材だけでなく、良いデザインを極めるための環境が整っていることを知った、と語ってくれた。コレクション前の時間のないタイミングでも、ポケットの位置を三度でも四度でもやり直す体制が整っている、というのは一例だ。

 今回、村田さんにセクシーさの表現で苦労したジョン・リッチモンドの経験は活きていますか?と尋ねると、「ジル・サンダーは全く違うコンセプトの服なので、セクシーさを考えること自体がないですね」と答える。と言って、5年以上前に憧れていた吉岡徳仁のデザインに心が回帰する、ということもない。

 「欧州でオリエンタリズムと目されるデザインとは距離を持ちたい」と話す。

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