【江藤詩文の世界鉄道旅】タイ鉄道(4)乗車のルールは“禁酒・禁煙・禁手榴弾”!? 僧侶の頭上に不気味な注意書き (1/2ページ)

2017.4.23 18:00

タイらしい僧侶……よりも頭上の注意書きに注目!
タイらしい僧侶……よりも頭上の注意書きに注目!【拡大】

  • 途中の停車駅にて。乗客が線路を渡っても駅員は気にしない
  • カタコトの英語を駆使して列車内を案内してくれたタイ人の車掌さん
  • 私のチケットは“ハート”の穴だらけに……
  • 仕事道具の管理は総じてユルい
  • 車窓から見えた“小さなマーケット”

 昔ながらの検札バサミをチャカチャカ鳴らしながら、車掌が姿を現した。私の知る限り、タイ鉄道の車掌は総じてユルいし人なつっこい。今回の車掌もどうやら例外ではないようだ。鳥をモチーフにしたタトゥーを腕に入れた車掌は、一度ハサミを入れて戻した乗車券を、再び取り上げて折り曲げたりハサミを入れたりしはじめた。さて、どうしたものか。返ってきたチケットを見て気が抜けた。「ハート、ハート」。カタコトの英語でそう言ってニコニコ笑う。他に「チョウチョ」もできるそうだが、丁重に辞退した。

 ヒマを持て余しているのだろう。車掌に案内されて車内を散策する。なぜか、車掌よりは英語を話せる乗客のおじさんまでついてきた。「この客車の座席は、座り心地がいいので人気があります」「洗面所は私が掃除していますから、古いけどいつも清潔。ゴミもちゃんと回収しています」。タイの鉄道には、僧侶のための優先席が設けられている。オレンジ色の僧衣をまとった僧侶……より先に、僧侶の頭上にぶら下がっている古びた木の板が目に飛び込んできた。えっ、これ何?

 注意書きの表示に描かれていたピクトグラムは、なんと手榴弾。車掌いわく、タイ鉄道では現在「禁酒・禁煙・禁手榴弾」が定められているそうだ。っていうか、手榴弾がそこに並ぶって……。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。