新著『デザインの次に来るもの これからの商品は「意味」を考える』について (1/3ページ)

2017.4.30 06:00

安西洋之さんと八重樫文さんの共著『デザインの次に来るものこれからの商品は「意味」を考える』(クロスメディア・パブリッシング刊)
安西洋之さんと八重樫文さんの共著『デザインの次に来るものこれからの商品は「意味」を考える』(クロスメディア・パブリッシング刊)【拡大】

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 イノベーションという言葉がつく本を書くとは思っていなかった。この言葉には大げさなムードがあり、表紙に書かれるのは気がひけた。しかし、書いてしまった。イノベーションはある程度、大げさであるのが運命だからだ。

 正確に言えばタイトルにはない。『デザインの次に来るもの これからの商品は「意味」を考える』(クロスメディア・パブリッシング刊)である。

 表紙のコピーにある『欧州が一歩先をゆく経営戦略 「意味のイノベーション」の全貌』にイノベーションがあるのだ。余計なことを言えば、「欧州が一歩先をゆく経営戦略」というのも気恥ずかしい。人のふんどしで相撲をとっているように見えないこともない。

 もちろん、そんなつもりはない。共著者の立命館大学経営学部教授でデザイン科学研究センター長の八重樫文さんも、そういうつもりがない。ただ、この本のなかで紹介しているミラノ工科大学経営工学研究所教授のロベルト・ベルガンティの論に賛同する点が多い、との2人の立場ははっきりしている。その論とは次のようなものだ。

 テクノロジーに依存し過ぎない、モノの意味を変えていくイノベーションの手法が世の中に少ない。ベルガンティが提唱する人が心から惚れ込むような商品の開発プロセスは、この十数年普及してきた「まずユーザーの声を聴く」のではなく、開発を主導する人自身が1人でビジョンを作っていくことからスタートする。「外から内」ではなく、「内から外」である。

 「外から内」はモノやコトの改善、あるいは公共分野には適当だが、心にガツンと響く商品は「内から外」であると説く。そして徐々に外への範囲を広げながら、ビジョンをより強くしていくのである。

経験と研究の両方が結合されないとダメ

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