【江藤詩文の世界鉄道旅】香港鉄路博物館(2)旅先によっては絶対に避ける路地裏へ 高層ビルと路地裏の狭間で香港っ子の日常に迷い込む (1/2ページ)

2017.5.14 18:00

香港鉄路博物館に展示されているディーゼル機関車
香港鉄路博物館に展示されているディーゼル機関車【拡大】

  • 女性係員いわく「クオリーベイに負けない高層マンション」。うーん、かなり違う…
  • 香港へ働きに来ている外国人女性たちが集まるスポット
  • ラムチュン川沿いには整備された遊歩道が続いていて、郊外らしいのどかな景色を楽しめる
  • 「蒸脚」に「洗頭」。ニュアンスはよく伝わる
  • 香港鉄路博物館に到着

 いきなりですが、いま外国人観光客(日本人?)を中心にインスタグラムで人気の撮影スポットをご存じでしょうか。映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」のロケ地にもなったという香港島・クオリーベイの凄味のある高層マンション群。

 そんなクオリーベイとは何の関係もない、九龍半島の大埔に位置する香港鉄路博物館の最寄り駅の窓口で、綺麗なストレートのロングヘアにまつげエクステ、アイラインをしっかり入れた若い女性係員はこう言った。「クオリーベイだけが有名ですが、この周辺にだってインスタグラム向きの高層マンションはたくさんありますから」。

 駅の窓口が観光案内所を兼ねているのだろうか。彼女によると、大埔エリアは中心部に集中する観光客をこちらまで誘致しようと、観光事業にも力を入れているそうだ。見どころはふたつの寺院や噴水のある公園、パワースポットとしても知られているらしい願いごとの叶うバンヤンツリー(菩提樹)、4つの繁華街など。

 彼女に別れを告げ、香港鉄路博物館を目指してふらふらと町歩きを開始。駅前では、おばあちゃんたちがおしゃべりをしながら、自家菜園でとれたばかりの野菜や手作りの小物を路上に並べていたり、子ども連れのファミリーで賑わうサンデーマーケットが開催されていたり。ハートマークで飾られた橋の上の屋根の下では、国外から香港へ働きに来ている女性たちが、お茶やお菓子を持ち寄って束の間の休日を楽しんでいる。何か釣れるのだろうか。林村(ラムチュン)川に釣り糸を垂らしているおじいさんのグループも。大都市・香港のイメージとはまったく異なるこんな香港もまたいいものだ。

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