カフェインを多量に含む眠気防止薬や「エナジードリンク」などの清涼飲料水の急性中毒で、平成23年度からの5年間に少なくとも101人が救急搬送され、7人が心停止となり、うち3人が死亡したことが13日、日本中毒学会の調査で分かった。27年に死亡例が判明したことなどを背景とした初の全国調査。
調査は全国の救急医療機関38施設を対象に、23~27年度に救急搬送されカフェイン中毒と判明した人を集計。患者は25年度から急増しており、97人は眠気防止薬を服用。コーヒーやエナジードリンクをあわせて飲んだ人もいた。エナジードリンクだけの中毒は4人。
調査した上條吉人・埼玉医大教授は「カフェイン中毒の危険性が一般の人には十分知られておらず、行政も把握できていない。一度に購入できる眠気防止薬の量を制限すべきだ」と話している。