暑くて寝苦しい夜、エアコンはつけっぱなしか、タイマーか? ポイントは別のところにあった (3/3ページ)

 一方、室温が低すぎると血管が収縮して放熱できず、逆によく眠れなくなるそうです。「夏の薄い半袖半ズボンなどの寝衣とタオルケット程度の少ない寝具では26℃~28℃ぐらいの温度が快眠につながります」(久保教授)

 一晩中エアコンを使いたい人の場合、28°C以上で湿度50~60%の「除湿運転」にします。すると体温を冷やしすぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗をしっかり乾かすことができるため、眠りやすい環境になるそうです。

 またエアコンをつけっぱなしにしたくない人の場合、切タイマーを3時間に設定すると入眠直後の深い睡眠(ノンレム睡眠)が2周期確保できるのでおすすめだそう。1時間や1.5時間では深い眠りに入った最中に暑さで目が覚めてしまうことが多くなります。「睡眠は最初が肝心です。最初の深い眠りが持続せず浅くなると、後半に深い眠りで補おうとします。この深い睡眠が分断されてしまう状況で目が覚めてしまうのです」(久保教授)

 寝苦しい梅雨の季節、エアコンをうまく使って切り抜けましょう。